〔小田豊二氏より徳島へのメッセージ)
❖聞き書きは、言葉の入った「薬箱」❖
お年寄りの話を聞いて、それを記録し、後世に残すことです。
それは、必ずしも特別なことでなくていいのです。
長い人生を生きてきて、「楽しかったこと」「うれしかったこと」「つらか
ったこと」「悲しかったこと」を思い出して話してもらえれば、それだけ
でも、その方の立派な「生きてきた証」になるのですから。
そのなかで、私たちは、人生の先輩であるお年寄りたちからきっと多くの
ことを学ぶでしょう。やっていただければおわかりになりますが、語り手の話を「聞いて」、それを「書く」だけで、素晴らしい効果が現れます。
聞き書きの目的
お年寄りは、いま、話したがっている語りたいんだよ、これまでの苦労をそして、認めてもらいたいんだよ、生きてきたことを、伝えたいんだよ、自分の知識や技術を聞かせてもらおうよ、あの方の人生を